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2017-09

古き良き日本が残る佐渡ヶ島に行ってきました。 - 2017.09.16 Sat

つい先日、仕事で新潟に行ってきました。

とある会社から、新潟(佐渡)に外国人を呼び込むことができないか?
と相談を受け、その視察に行ってきました。


佐渡、昔から行ってみたかった島でした。

なぜなら、昔、よく日本全国を電車で旅行していた祖父母に、
どこが一番良かった?と聞いた所、返事があったのが、佐渡だったからです。


佐渡

いつか行ってみたいと思いながら、なかなか行く機会がありませんでしたが、
今回、この会社の人が声を掛けてきてくれたので、渡りに船(佐渡だと樽船ですが。(笑)
と行ってきました。

直江津、もしくは、新潟港から、フェリーで1時間~2時間。

古き良き日本が今だに残っている場所でした!

佐渡

佐渡

佐渡

佐渡

佐渡

東京や大都市だけ、あちこちに、コンビニ、チェーン店のレストラン、パチンコなど
見かけたりするのですが、ここでは、全くと言っていいほど見かけませんでした。
(コンビニを何店舗か滞在中に見ましたが、大手ではなく、Saveon というコンビニでした。)

ちなみに、新潟は、日本で一番神社が多いところだそうです。
(お寺が多いのは、愛知だそうです。)

仕事で伺った1つに、宮大工の専門学校がありました!

佐渡

佐渡

佐渡

佐渡

宮大工の専門学校があるとは、非常に驚きでした。

授業の一環で、佐渡にある神社仏閣の修理を材料費程度で修復しているそうです。
(京都にも、宮大工の学校があるそうですが、場所柄、実際の神社の修復は学生にはできないらしく、
実物に触れて、授業ができるのは、ここだけだそうです。)

これは、学生にとっても、神社にとっても良いことだと思います!

日本の伝統を残そうとする若き宮大工候補さん、ありがとうございます。

これは、学校で見つけた神社の一部分。
佐渡

神主が捨てようとしていたものが、学校が見本としてもらったそうですが、
良い出来栄えです。これ、結構、高く取引されるのでは?とも思います。


それを捨てようとするなんて、なんとももったいない話です。。。

ま、それだけ、たくさんこういったものが佐渡にあるのかもしれませんが。


ちなみに、佐渡は、佐渡金山というイメージが強いのですが、
1221年に承久の乱を引き起こしたものの鎌倉幕府の倒幕は失敗した
順徳天皇が流された場所で、京文化も色濃く残る場所なのだそうです!


能の創始者、世阿弥も佐渡に流されたそうで、佐渡にはたくさん能舞台を見ることが出来ます!

日本史好きの皆様、是非、一度、佐渡に行ってみてください。

佐渡
佐渡で見つけたアマガエル。佐渡に、来てくれゲロ~♪

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ガンダーラ美術に対する謎。 - 2017.09.12 Tue

ガンダーラや骨董の勉強をしたいと思っても、
正直、専門書や美術書がたくさんないのが現状です。


これが、日本の陶器や刀剣などでしたら、専門書がたくさんあるのでしょうが。。

だから、自分で勉強していかなければいけません。

あとは、古美術商の所に顔を出した際に、色々と聞くのが一番です!


【疑問1】

さて、以前から、ふと思っていたことなのですが、ガンダーラ仏(像)は、
基本的に、2~3世紀、3~4世紀みたいな感じで区分されることが多いです。


私のコレクションのガンダーラの石像は、全て3~4世紀(だと言われている)の物です。

でも、古美術商の人は、どうやってこれが、2~3世紀の物だとか、
3~4世紀の物だとか判断しているのでしょうか?

別に放射線分析などしているわけでもなく、何か特徴があるのだろうか??



【疑問2】

また、アレキサンダー大王が東方遠征を行いギリシャ植民地を、
各地に建設したのは、紀元前(BC)320年頃。


そして、ガンダーラの石像が出てくるのが、紀元(AD)2~4世紀のものです。

この間、500年近い期間、空白の期間があります。


アレキサンダー大王が残したギリシャ植民地があった場合、仏像ではなく、
この500年の間に多くのギリシャ的な彫刻が残っているはずなのですが、
あまり聞きません。それは、一体なぜなのか??


さて、第1の疑問に対してです。

これが、ガンダーラ仏に関して言うのであれば、結構、簡単です。

なぜなら、ガンダーラ美術の開始時期はパルティア治世の紀元前50年-紀元75年とされ、
クシャーナ朝治世の1世紀~5世紀にその隆盛を極めました。


その後、5世紀にはガンダーラにエフタルが侵入し、その繁栄は終わりを告げたのです。

ブッダは、偶像崇拝を認めておらず、当初、仏教信仰に仏像は用いられず、
仏塔(ストゥーパ)を拝んでいたそうです。

仏塔

そして、1世紀末頃から、民衆の間で、仏像を求める声が高まり、
また、当時の政治的な思惑もあり、急速にガンダーラ仏が作成され始めました。


ガンダーラ

だから、ガンダーラ仏といえば、紀元2~4世紀という扱いになるのです。

そして、ガンダーラ美術は、石製彫刻((片岩製)から始まりますが、
その後、3世紀ごろからストゥッコ(漆喰)製彫刻が盛んに造られるようになります。

(片岩の種類:角閃片岩、緑泥片岩、雲母片岩など)

ストゥッコ像についていえば、特にアフガニスタンのハッダが有名です。

だから、材質、特徴、様式などからある程度の時代は、当てることが出来るという訳です。
(分からなくても、あ、2世紀~4世紀のものだよと適当に言っても当たります。(笑)

ただ、これは、ガンダーラ仏に関してであり、私のようなギリシャ彫刻ぽいガンダーラ像の場合、
ガンダーラ仏以前に作成されたものはなかったのかな??と疑問は残ります。


次に、疑問2に対して考えてみることにしてみます。

アレキサンダー大王が、東方遠征をしてからガンダーラ美術が生まれるまで、
この間、250年ほどありますし、ガンダーラ美術が生まれてから、
ガンダーラ仏が製造されるようになるまで、200年ほどの間があります。


この間の美術は、どんな物があったのだろうか?

まず、時代的に見てみると、

紀元前320年:アレキサンダー大王の東方遠征
紀元前255年頃 - 紀元前130年頃: グレコ・バクトリア王国

(その後、匈奴に追われた大月氏により滅びる。)
1世紀から3世紀頃:クシャーン朝時代(イラン系の王朝)

と言った流れになります。

純粋なギリシャの流れを組むのが、グレコ・バクトリア王国で、
公用語も古代ギリシャ語だったようです。

実は、ほとんどこの時代の遺跡は発掘されていないようで、
アレキサンダー大王の植民地がどこだったのかの特定もできていないとか。

1961年にアイ・ハヌム遺跡というグレコ・バクトリア時代の遺跡が発見されました。

ギリシャ人の国家であったことを証明する遺跡で、世紀の大発見!
1964年から1978年まで発掘調査をしていましたがソ連のアフガニスタン侵攻で中断。


遺跡も、戦場となり、破壊されてしまったそうです。。。。
それ以降、きちんとした発掘は、今なお行われていません。

アイ・ハヌム
アイ・ハヌムで見つかった紀元前2世紀ごろのコリント式柱頭

ゼウスの足
ゼウス神像左足断片 前3世紀


実際には、もっとこの時代の遺跡や彫像などがあるのでしょうが、
発掘されていないだけなのでしょう。


アレキサンダー大王から、グレコ・バクトリア王国。
その後、時を経てガンダーラ美術の開花、ガンダーラ仏の作成。


さらに、ガンダーラ仏により、仏教がさらに布教され、飛鳥時代、552年(欽明天皇13年)に
百済の聖王により釈迦仏の金銅像と経論がもたらされ、日本人が仏教を知ることになりました。



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新しいコレクション(ガンダーラの戦士像) - 2017.09.09 Sat

新たにガンダーラコレクションに追加しました!

ガンダーラ 戦士像
ガンダーラ 戦士像(3~4世紀)


以前、ストゥッコ(漆喰)に関してのブログを書きましたが、
そこで書いた作品は、このことでした。


このガンダーラ、正直、あまり見かけるタイプのものではありません。

私も、初めて骨董市で見かけ、なにこれ?と聞いた所、
ガンダーラの作品だと分かった次第です。

作品は、ギリシャの面影を残すもので、すごく興味を惹かれました。。。

ただ、ストゥッコ製のものは、これまで購入したことがなくためらいもありました。

また、値段も結構するし、これを購入してしまうとしばらくは、他のものが買えません。

そこで、他の古美術商などを巡りながら、
他にコレクション対象となるものはないか見て回っていました。

でも、結局、良いなと以前から狙っていた品々は、
やはり、すぐに買い手が見つかるようで、もうありませんでした。

良い物は、すぐに購入しておくべし!


これは、骨董の原則ですが、資金も限られているので、以前、購入した
コレクションを少し処分し、また、今度のボーナスを加え、捻出しました。


また、骨董屋巡りをしていた際、京橋の古美術商Sさんの所に伺い、
出物はないかと聞いた際、たまたま、この作品の話になりました。


いつもいろいろと教えてくれる人で、信用している人ですが、
そのSさんも、この像のことを知っていたようで、あれは良いね。
買えるなら買っておいたほうが良いよ。と助言してくれました。

そんな訳で、今年のコレクションは、これにしようと購入に動きました!



ちなみに、このガンダーラの戦士像、同種のものがパリのギメ美術館にあるそうです。

ガンダーラ 戦士像

ただ、私のと比べると、手が欠けていて、剣がないバージョンです。

世界に冠たるギメ美術館のコレクションと同じものだとすると、コレクター冥利に付きます。
(でも、一流の古美術商の所では、博物館級のものが購入できるのも事実です。)

人によって、お金の使い所は、家であったり、車や時計、
女性やギャンブルであったりしますが、私の場合は、古美術収集です。。



なんとまあ、大変な物にハマってしまったなと我ながら思いますが、
ただ、知識は力なり。いつの日か、役に立つこともあるでしょう。


どの分野でも、人より多くの経験、知識があれば、お金を作り出すことができます。
無知だと騙されてしまいます。だから、今は、頑張って、色々と知識を吸収中です。


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投資という観点で骨董を考えてみると。。 - 2017.09.05 Tue

先程、ブログをUPした後、お風呂に入り、本を読んでいて、
結局、考えたのは、骨董のことでした。。

風呂場で、ついつい、先程書いた内容のことを考えていて、
ふと考えにふけり、風呂上がりにまた、ブログを書いてます。

考え始めると、止まらない私の悪い癖であり、良い所でもあります。


さて、先程書いた、骨董品の処分に関して、これを骨董ではなく、
もう少し大きな目線で書いてみようと思います。


昔、私が、ハマっていたのが投資です。


本当に色々なことを試し、実験してみました。
(日本株だけでなく、中国株、香港株、為替取引、
商品取引、オプション取引、ワラント取引などなど。)


投資で儲けるためには、上がる株を安いところで購入し、高くなって売却する。

ただ、それだけのことですが、意外にこれができません。

理由は、感情のコントロールが難しいからです。

みんな、高い時に買い、下がっている時に、売れません。
損をすると分かっていても、売ると損失確定なのでズルズル行きます。

安くなっている時は、もっと安くなるのではと思い、怖くて買えません。


そして、意外に見落とされがちなのが、
投資において重要なのは、流動性があるかどうかということです。


これが、先程、ブログに書いた、売却先があるかないかという事につながります。


投資には、不動産投資、株式投資、債券投資、為替取引、アートなどへの投資があります。


投資家において最も大事なのは、損をしないことで儲けることではありません!
(損さえしなければ、いつか復活のチャンスがありますが、元金を失うと、そこで終了です。)

そういう点で見れば、売りたい時にすぐ換金できる市場に投資するのが大事です。

バブルが弾けた時に、悪化すると分かっていても売却できない不動産。

一方、24時間マーケットが動いている為替取引(FX)は換金性があります。

株式投資で言うのであれば、東証1部などの大企業の株であれば、悪材料が出て、
ストップ安になったとしても、1~2割かの損でたいてい逃げ切れます。


昔やってしまった失敗談で、流動性が非常に少ない香港株のボロ株を購入し、
売りに出したのは良いのですが、買い手がなく、売れるまでに2,3日要しました。。

会社の規模が非常に小さい会社で、1日数十万円の取引高です。


この投資の観点から考えると、アートや骨董への投資は、
非常に流動性が悪いものと言わざるを得ません。


ま、骨董は、株式投資などにはない愛でる楽しみがあるので、
投資ということで考えてはいけないのかもしれませんが、
私が、昔、投資にハマっていたこともあり、ついつい考えてしまいました。


仮に、アートや骨董で儲けようするならば、株や不動産とは違い、
明確な価格分析ができないことを利用して、安く購入し高く売るのに
尽きることでしょう。(目利き)

(すべての投資の中で一番難しい投資と言えるでしょう。)

投資ということは考えずに、コレクターとして純粋に楽しむためには、
良い物を適正価格で購入し、楽しむということになります。



と、ついつい、こんな事を、風呂場の中で、考え込んでしまいました。(笑)

それでは、本日は、もう失礼させていただきます。おやすみなさい。m(_ _)m

追伸:
てか、なんだかお腹がすくなと思ったら、ご飯を食べるのを忘れてました。重症です。。。

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コレクション(骨董品)の処分方法 - 2017.09.05 Tue

コレクターやコレクションを引き継ぐ人にとって、
重要なコレクションの処分方法を書いておきます。


個人的には、コレクションがスムーズに換金できる仕組みさえあれば、
コレクターが安心して購入できるし、業界自体、活性化するのに。。と、思います。

逆に、この換金性がはっきりしないからこそ、骨董品をコレクションすると、
興味のない人から言わせると、ガラクタなんかにお金を使ってとなる訳です。。。


私自身、昔、祖父が集めていた骨董品(と言っても、工芸品に近いもの)ですが、
処分したことがあります。


その時、いくつか業者に声を掛けて、来てもらった業者に売却しました。

でも、祖父がいくらで購入したのか、全く分からず、骨董品を見る目もなく、
結局、業者の言い値で買い取られ、買い叩かれたのでは?と後悔しました。


そのことがきっかけで、骨董の勉強をしたいと思うようになった訳ですが。。

ちなみに、金などの貴金属系、象牙、宝石など価値が定まっているものは、
意外に損をせず、骨董品(工芸品)の類は、二束三文だったと思います。


本来であれば、コレクションを処分するということは考えたくありませんが、
どうしてもお金が必要になった時、コレクションの質を上げたい時、
今持っているコレクションが換金できるのであれば、助かります!

また、換金方法を知っていれば、コレクションしやすくなります。


さて、コレクションの売却先としては、


・ヤフオク(ネットでの売却)
・骨董業者への売却


が、主に考えられるかと思います。


1:ヤフオクでの売却に関して


個人的に試してみたことがありますが、比較的スムーズに売却できます。
売却の際は、できるだけ詳細な情報、あと、写真が命です。

(良い物を売却する際は、1万円を払ってでも、プロのカメラマンに写真を撮ってもらうと良いと思います。)


2:骨董業者への売却


これは、結構、難しい。業者と言っても、陶器に詳しい業者、
絵画に詳しい業者、西洋アンティーク専門など分野が異なります。


だから、その分野に詳しくなく、欲しがっているコレクターを持っていなければ、
たとえ良いものでも、二束三文で買い取ります。
(彼らも、価値が分からないので、買い取ったあとで、業者市で売りに出します。)


以前、購入した懇意の業者であれば、もしかすると、買値での下取りは無理ですが、
何割かで下取りをしてくれるところもあるので、そこに持ち込むのがいいでしょう。

(良い物であったり、需要がある物であれば、買値の7割くらいで買い取ってくれるかもしれません。)


最後に、重要な事ですが、手放すことを考えて、(死がある以上、いつかは手放すことになるはずです。)
自分にとっても、家族にとっても役立つように、購入経緯、購入価格は、控えておくべきでしょう。


情報があればあるほど、売却時の役に立ちます。


情報がないのであれば、戦いに負けたようなものです。

(以前の祖父のコレクションの処分がそんな感じでした。)

だから、本来であれば、家族が処分するのではなく、集めた人が処分するべきです。
収集したコレクションのためにもそれが一番いいです。(下手すると、ゴミ箱行き。)


そして、最も大事なことですが、良い物を適正価格で購入することに尽きます。

100万円で購入したものであっても、贋作で1万円の価値しかなければ、
いくら頑張っても、買値の100万円では売れません。


良いものでありさえすれば、売却時に苦労はしないはずです。


コレクターの心構えとして、自分が収集したものは、自分で処分する。
興味がない人に、残すことは止めたほうが良いでしょう。

(残念ながら、興味がない人には、ガラクタでしかないのです。。)

不幸にも、引き継いでしまった場合、また、売却のための何も情報がない場合、
誠心誠意尽くしてくれる骨董屋を見つけるか。。自分で勉強し、少しずつ売っていく。
という方法しかないような気がします。

もし、身近な家族(祖父母など)で骨董収集している人がいれば、後々のため、
いくらで購入し、どこで買ったのか、聞いていたほうが良いと思います。

(骨董好きなら喜んで話してくれるはずでないでしょうか。)


以上、あまり夢のない話ではありますが、出口戦略は、非常に大事です。

これを考えずに、お金をつぎ込むことこそ、慎むべきでしょう。

ネットで色々と調べていても、骨董に関しての情報が殆どありません。。。
(収集家やコレクターは、多いはずなんですけど。。。)

ですので、この内容が少しでも誰かの役に立つのであれば幸いです。


このテーマ、今後も新し発見があれば、書いていきたいと思います。

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私が、ガンダーラに惹かれる理由 - 2017.09.03 Sun

ブログ内で、何度か私が、ガンダーラに惹かれる理由を書いてきましたが、
ここでもう一度、まとめておこうと思います。


私自身、古代オリエント(エジプト、ギリシャ、バビロニア)などの歴史が大好きです。

そして、東西文化の融合を目指したアレクサンダー大王が好きです。

アレクサンダー大王が、東方遠征の途上、いくつかのギリシャ植民地を作り、
アレクサンダー大王亡き後も、その地に残り、独自の文化を発展させていきました。

その内の1つが、ガンダーラで、この地で、ギリシャ美術と現地の美術が混ざり、
生まれたのが、ガンダーラ美術です。


ガンダーラ

このガンダーラ美術を通じて、仏教の仏像が1世紀頃に生まれた訳でもあります。
(それ以前は、お釈迦様を偶像崇拝することは禁じられていました。)

今、日本人が信仰している仏像の原型は、このガンダーラの地で生まれ、
中国、韓国を経ていきながら、少しずつ姿を変えて日本にやって来ました。


だから、日本にもガンダーラ美術のコレクターはたくさんいます。

ただ、多くのコレクターが求めるものは、ガンダーラの仏像です。

昨日、伺った古美術商のSさんも、10人いたら7人が求めるものを仕入れる。
なぜなら、自分は古美術商なので、売れないと意味が無いからと話してました。

だから、私が求めるようなものはあまり扱っていないと言われました。
(私が、求めているのは、ガンダーラ美術なのですが、ギリシャ美術が色よく残るものです。)

私の嗜好は、普通のコレクターとは、ちょっと違います。ひねくれてます。
古美術商の人からも、変わっているねと言われます。(笑)


でも、だからこそ、個人的に、言いたいことがあり、今回のブログを書くことにしました!

さて、視点を変えて、ヨーロッパで非常に人気があるのは、ギリシャです。

何と言っても、彼らの源流は、ギリシャ美術。


古代ギリシャは、芸術、哲学、科学などあらゆる分野で当時、最先端を言ってました!

以前、ブログ内で、古代ギリシャの恐るべき科学技術。 という記事を書きましたが、
私の中での古代ギリシャに対する考え、世界観が変わりました。


当然、古代ギリシャの美術品は、ヨーロッパ人の垂涎の的で、
価格的に買えるものではありません。。。。

ギリシャ美術を継承するローマ美術も、また同様に人気があります。


でも、少し待ってください。

ギリシャ美術を継承した美術と考えるのであれば、ガンダーラ美術はどうなのでしょうか?

私が、ガンダーラ美術に惹かれたのは、このギリシャ美術の面影を残しつつ、
かつ、アジアの芸術を取り込み、独自に発達したものに惹かれたからです。

アトラス像
ガンダーラのアトラス像

ギリシャ美術と違い、荒々しく、男らしい。(ガンダーラ仏は、例外ですが。。)

私的には、ローマ美術より、ガンダーラ美術。

ヨーロッパとアジアの美術の原点がここにあるような気がします。

もし、まだ、あまり評価されていないのであれば、買い時だと思ってます。


ちなみに、ガンダーラ美術の第一人者の栗田功さん。

「ローマ美術はギリシャ美術のコピーです。しかし、ガンダーラは
ギリシャ的美術を借りてはじまったにせよ、独自の仏教世界を表現しました。

従って、コピー的要素は少なく、独自の世界をもっています。

すなわち独創性に満ちています。近年その点が理解されはじめ、
ローマ美術に勝るとも劣らないという評価を世界で受けはじめています。」
栗田功さんのブログより抜粋)


は、私の考えを後押ししてくれます。(営業トークかもしれませんが。)


また、日本で最初にオリエント関連の古美術を扱い始めた
石黒孝次郎氏の著書「古く美しきものを求めて」の中で、ガンダーラ美術は
どれも同じ感じがして好きではなかったが、ある時、それだけではないと気づき、
好きになったという一文がありました。


私は、これを勝手にガンダーラ美術は、仏像だけではなく、他にも色々な種類の
ガンダーラがあることに気づいた。(アトラス像やヘラクレス像などのギリシャ風彫刻)
と、解釈してます。(笑)

そんなこんなで、私自身のガンダーラに対する想いと同じような
嗜好のコレクターが増えてくれればなと思い、書きました。

コレクターが増えるのは、美術界全体にとっても良いことですし、私自身も嬉しいです。

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とある週末の骨董屋巡り。古美術商から買う理由。 - 2017.09.03 Sun

昨日、久しぶりに骨董屋巡りをしてきました。

と言っても、今は、行く骨董屋はいくつかに絞っています。

色々と回っていくうちに、あそこの店は、敷居が高い。
あそこは、良い物はあるけど、営業トークがあるし、値段が高い。
ここは、良い物があるけど、値段が高すぎる。

など、色々と分かってくるようになります。

何度か顔を出すうちに、向こうもこちらのことを覚えてくれて、
知り合いのようになるので、気軽に顔を出せるようになります。


これまで、自分なりに勉強してきましたが、やはり良いものを収集しようとするなら、
信頼がおける古美術商から購入するほうが一番だと言う結論にたどり着きました。


理由は、

1:自分だけの目ではなく、経験豊富な専門家の目を通す事。
2:贋作を買うリスクが非常に低くなる。
3:やはり、良い物は、一流の古美術商の所で見つかります。


古美術商で買うのは、高いのですが、博物館では見ることができない豊富な品に
会うことができますし、色々と丁寧に見せてくれますので勉強になります。

そういう意味で、信頼おける古美術商を選ぶと言うのは、
骨董コレクターにとって一番大事なことなのかもしれません。



さて、話を戻し、今日、古美術商Sさんのところに行ってきました。


やはり、最近は、昔と比べて仕入れも難しくなっているらしく、
なかなか良い出物はないね。と言っていました。

1時間の滞在中、結構、中国人のお客さんが顔を出していましたが、
以前ほどの購買力はないそうです。


日本人の購買力は、言わずもがな。。。

私は、上客ではないのですが、いろいろと見せてくれたり、
説明してくれたりしてくれました。

その中で、ふと、Sさんの後ろの方に隠れていた小さな石像が気になり、
あれなんですか?と聞いた所、「お、なかなかいい目をしているね。」
と言って、見せてくれました。


骨董関係の本で読んだのですが、店主が、「良い目をしているね。」という時は、
褒め言葉らしいということに思い当たり、少しうれしく思いました。


見せてもらった石像は、小さな像でしたが、細工も細かく、良い作りのものでした。

でも、結婚するお客さんにあげる品だそうでした。


博物館、美術館好きの方、最初は敷居が高いのですが、
骨董屋やギャラリーに足を運んでみてください。


そうすると、また新たな一面が見えてくると思います。

私の場合、骨董収集を始めてから、博物館などに興味を持つようになりましたが。(笑)


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偉大だった日本の芸術。ヨーロッパ人を魅了したジャポニズム! - 2017.09.02 Sat

読んでいた本、読み終えました。


幻の五大美術館と明治の実業家たち (著:中野明)

読み終えた感想ですが、明治期、日本の芸術が
世界に与えた影響は大きかったなと改めて思いました。


また、当時、大物の収集家もいたし、世界に向けて、
日本の芸術を紹介し、海外で活躍した日本人がいました。


日本の美術にハマっていた大物の外国人コレクターも大きな存在でした!

そんな明治時代と比べると、今は、かなり日本の芸術の価値は下がった気がします。


私が、ガンダーラ美術が好きなのは、アレキサンダー大王によってもたらされた
ギリシャ美術が、ガンダーラ後でアジアの美術と融合したからです。



今では、芸術といえば、ギリシャに発生し、欧米が芸術の中心で、
そこから我々は影響を受けています。



でも、振り返ってみると日本の美術も、実は、世界に大きな影響を与えていました!


まず、第一の流れ。

それまで、欧米のコレクターに人気であった明の陶磁器が、
清へ政権が移行したことで、海外輸出禁止となりました。

東インド会社が、中国の陶器に代わるものを探して、日本の陶器に目を付け、
江戸時代(1650年)からヨーロッパに輸出をはじめました。

これが、伊万里焼です。


日本の陶器は大きな反響を集め、ヨーロッパの金持ちが買いあさり、
しまいには、収集に費やすお金もなくなり、輸入ではなく、製造しようとして、
生まれたのが、ドイツのマイセン焼きだったそうです。


第2の流れ。

日本の浮世絵です!


葛飾北斎

明治維新後、外国人商人が日本の浮世絵を購入し、ヨーロッパにもたらしました。

日本人にとっては、ガラクタ同然で束で二束三文で売られていた浮世絵が、
ヨーロッパの画家(今で言うと偉大な画家)であるゴッホ、ドガ、マネなどに
大きな影響をもたらし、作風さえも変える結果になりました。


モネ ジャポニズム
クロード・モネ作『ラ・ジャポネーズ』

ゴッホ ジャポニズム
ゴッホ『タンギー爺さん』

当時(1880年頃)、日本では、浮世絵の絵が一枚1銭で売られていたそうです。


それが、ヨーロッパで、日本ブームが始まり、浮世絵が買われるようになり、
1枚80銭(現在価値の1万6000円)で売られ、10年ほど過ぎると、
今、1億円程度はする歌麿の浮世絵が、(460万円)くらいまで値上がりしたとか。

現代アートもびっくりの価格上昇です!

ヨーロッパに浮世絵や日本の古美術を売り込んだのが、
古美術商の林忠正で、なんと浮世絵を15万点も輸出したそうです。


そして、その林忠正の上顧客が、宝飾デザイナーのアンリ・ヴェヴェール。

さらに、彼の世界的なコレクション(8000点)を現在の価格33億円で買い戻したのが、
川崎造船所の社長、松方幸次郎で、そのコレクションは、東京国立博物館に
所蔵されているそうです!


松方幸次郎が、西洋画や彫刻などの美術品に費やした金額は、600億円とのこと!

スケールが違いすぎますね!


西洋の美術に影響を与えた日本の美術!捨てたものではないですね。

と言うかすごいの一言!


ただ、そんな日本の美術や伝統工芸も今は、後継者不足で、途絶える一方です。

こんなサイトもありました。

伝統工芸職人、後継者募集中


芸術を通じて、世界が交わり、興味を持つようになる。

芸術を愛する人を増やし、経済を発展させ、心を豊かにしていく。

そういう流れができれば良いなと思います。

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