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2016-10

現代アート考察2:おじいちゃんとヤンチャな若者 - 2016.10.28 Fri

国宝、秋草文壺(平安期末期)

渥美焼

私には、焼き物の良さは、よく分かりませんが、言わせる人に言わせたら、品があり、
壺に書かれた文様も、トンボや蝶やススキなど、日本のワビ・ザビを感じさせ、
非常に日本人の感性にあった物だということです。

現在、国宝となっているこの秋草文壺は、慶應義塾の所有で、
東京国立博物館に貸し出され、時々、展示されているとか。


平安期の身分の高い人の骨壷として使用されたものです。

川崎の古墳近くから出土し、農民が慶應義塾の教授のところに持っていき、
その教授が当時5円程度で研究目的で買い取ったらしいとのことです。


話の中で、この落ち着いた雰囲気、死生観を感じさせる壺は、
外国人にはなかなか理解できないものであるかもしれません。


日本人ならではの感性だからこそ、理解できる物かも。。。。


と、同時に、ふと思いました。

そうか、これは、品のいいおじいちゃんなんだと。

歳を取ると、人格も成熟し、一緒にいると心が落ち着きます。

おじいちゃん子だったので、なんとなく分かり、だから、骨董品を収集し安心を求めます。

でも、そうであるとするならば、おじいちゃんばかり集めるのもどんなものなのかな?
とふと思いました。家におじいちゃんばかりいてもちょっと困ります。(笑)

一家を構成するのであれば、品のいいおじいちゃんもいれば、
若い子供もいてもいい。それが普通です。

その子供というのは、今なら、現代アートなのかもしれません。


人格的には成熟しておらず、やんちゃですが、ある意味、骨董と現代アートの組み合わせ。
面白くもあるのでは。。。と思ったりします。



また、同時に、美に対する価値観の違いにも考えるようになりました。


外国人と日本人との美的感覚の違いは大きいです。

ただ、この価値観は、ある意味、洗脳されたものでもあるのかもしれません。

かつて、日本は、江戸時代や明治時代に日本の美術品を販売するために
日本の芸術品を外国人の美に合わせた作品に構成し直し、海外輸出をしていきました。

(伊万里や柿右衛門など)

今後は、外国人の価値観に合わせたものにするのではなく、
外国人の価値観を変えるようにするのがより重要なのだと思います。


でなければ、いつまでも欧米中心の価値観に支配されたままで、
世界的に見ても国宝、秋草文壺の良さが分からないのではないでしょうか?


なんだか考えることがありすぎて、ぐだぐだの内容になりましたが、
古美術と現代アートの違い、価値観の違いなどは面白いです。


個人的には、現代アートの祭典であるアート・バーゼルにおいて、
この国宝、秋草文壺を飾っておいた時に、世界の人はどう感じるのか?


見る人にやすらぎを与えるのか?違和感を覚えるのか?

便器にサインを入れたデジャンの作品が、現代アートなら。

古き良きものへの原点に戻ろうというコンセプトで、
国宝秋草文壺を展示するのも、現代アートといえるのかもしれません!




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現代アートに関する考察:なぜ、現代アートなのか? - 2016.10.27 Thu

現代アートは、正直、よく理解できないものであるものの、
それでも、現代アートに関しての勉強は続けています。

なぜなら、世界の美術市場の流れは、現代アートが主流です。

なぜ、古美術ではなく、現代アートなのか?不思議に思っています。



最近、調べた中で、また発見がありました。

疑問1:

なぜ、古美術ではなく、現代アートなのか?

答え:
ピカソ、ゴッホなど世界的に有名な絵は、すでに博物館に収集されており、
一度収集されてしまうと、2度と一般コレクターの手には入らない。

一方で、現代アートであれば、第2のピカソと呼ばれる画家の絵でも、
博物館より先んじて、収集することが出来る醍醐味がある。


疑問2:
同じ芸術作品でも、なぜ、絵画の方が値段が高いものが多く、
彫刻などは、絵画と比べて安いのだろうか?


答え:
絵画は、戦争などいざという時があれば、簡単に持ち運び可能で、
資産保全につながる。一方で、彫刻などは、重たいので、難しい。

日本は安全なので、あまり考えたことはないのですが、世界においては、
万一のことも考えて、収集する結果、絵画が収集されやすい。


疑問3:
現代アートは、なぜ、ここまで拡大したのか?

答え:
まだ、私の中で、答えは見つかっていないものの、
現代アートとビジネスが、結びついた結果だと思います。

現代アートの世界においては、非常にビジネスの要素が、盛り込まれてます。


マーケティングの手法。また、ブランド確立のための手法。
画家の価値を下がらせないために、オークションなどでも値段の吊り上げ、下支えをしたり。

非常に、高度に駆使されたビジネス的要素が加わっており、勉強になります。

それらの結果から、一般コレクターのみならず、投資目的の投資家などが、
集中した結果、今の状況になったと思われます。


疑問4:
現代アートとは何か?

答え:
現代アートとは、その物に対する美しさなどというより、これが芸術だぞ!
という新しい美のコンセプトを提示することがより重要。

え?!こんなのがアートなの?と既存概念をいかに破壊するかが、
その本質のような気がします。

デュシャンの『泉』

だからこそ、デュシャンのトイレにサインしたものにも数億円も値が付くのだと思います。


以上が、ここ最近、調べた中での私の考察です。

認識が間違っているかもしれませんが、現代アートとビジネスの関係性は、
非常に深いというのは確かなようです。新たな金融ビジネス?の気がします。

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経済戦争から芸術(文化)戦争へ。 - 2016.10.18 Tue

今、読んでいる本は、これ。


「アートは資本主義の行方を予言する」 (著:山本 豊津)

なかなか面白い内容です。

単なる一作品として、芸術を見るのではなく、非常に大きな視点で芸術を解説しています。

各国が、自国の価値観を世界に広げるために戦略的に利用している芸術。

芸術により、観光客が大幅に増えて、国も潤います。
また、その国の文化に傾倒する人が増えれば、大きなメリットです。


一方で、芸術とは、価値観を破壊する作用も持ち、時の権力者は、
芸術の威力を恐れ、抑制したりすることもあるそうです。



これまでの戦争は、武力による戦争、宗教戦争から経済戦争に変化し、
将来は、芸術戦争になっていくのかもしれません。


実際、現代アートに見られるように欧米、中国による芸術の戦いが始まってます。
一方、日本は、芸術の面では、まだまだ鎖国している状態です。

これまで考えたことはありませんでしたが、世界のアートの流れを見ていると面白いです。


少し考えさせられる内容の本でした。オススメです。


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一級の美術品が揃う東美特別展 - 2016.10.16 Sun

今日の午前中、深海監督の「君の名は」の映画を見てきました。

君の名は

アニメ映画の中では、興行収入、歴代5位にランクインし、話題の映画。

深海監督の映像は、非常に綺麗で、また、今回の映画は、主人公が、
入れ替わることで、普段見える東京や田舎の風景も違って見え、
各自の視点が面白く、感動的な映画でした。

深海誠監督は、元々、一人で短編映画を作成し、数多の賞を受賞、
今では、ポスト宮崎駿監督と噂されています。


宮﨑駿監督の初期の「ナウシカ」「天空の城ラピュタ」などは、好きですが、
最近のジブリの映画は、個人的には、好きではありません。。。


いずれにしても、映画、音楽、文学は、骨董と同じく、人を感動させます。


そういうものは、やはり、素晴らしいと思うと同時に、与えられる側ではなく、
いつか、人に感動を与えられるような事をしたいと思います。



そして、午後は、東京美術倶楽部の東美特別展に行ってきました。


東京美術倶楽部

3年に一度開催される展示会らしく、日本中の古美術商が集まり、
普段よりも、かなり良い品が出品されるので、是非、後学のために、
一度、行ってみては?と、古美術商に言われ、行ってきました。


つい先日、書いた東京3大古美術の壺中居さんや龍泉堂さんも出展していました。

主に、お茶道具などが多く、私の収集しているものは殆どありませんでしたが、
平均100万円から高いもので、数千万円の品が並んでいました。

抽象画家の白髪一雄さんの絵などがあったり、特に、伝説の山中商会が
扱ったことがある周時代の青銅の水差しは、いい味を出していました。

(値段は、怖くて聞けませんでしたが。(笑)



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日本一の古美術商と東京3大古美術商 - 2016.10.14 Fri

古美術商もピンからキリまであります。

骨董市とかは気軽に覗けますが、駆け出しのコレクターにとっては古美術商は、入って良いものか?
なぜか、緊張してしまいます。なかなか入りにくいです。。。

と言っても、パン屋や服屋と同じで物を販売している商売です。
でも、なぜか、骨董だと、こうも雰囲気が違うのか?不思議なところです。。


さて、聞いた話によれば、東京の3大美術商と言えば、

壺中居 
(東京都中央区日本橋3-8-5)

龍泉堂
(東京都中央区京橋2-5-9)

不言堂

だとのことです。

そして、日本一の古美術商と言えば、

古美術 柳

と、聞きました。

数千万円から数億円もする博物館クラスの超一級品もあるお店だとのこと。

一度は、訪れて、機会があれば、お客さんにでもなりたいものですが、
なかなか足を踏み込む勇気がありません。


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骨董で儲けるためには。人間の移り変わりと流行。 - 2016.10.13 Thu

今日、骨董師匠、H先生の講座を受けてきました。

常滑や渥美の壺の勉強をしました。

渥美壺
平安末期の渥美の壺を見せてもらいましたが、
やはり、私は、なかなか良さが分かりませんでした。


骨董の師匠のH先生は、講演などよく行っている方です。

私の場合、幸運なことに、プライベートレッスンのように教わっています。
と言っても、ほとんど雑談で終わったりする時もありますが、貴重な時間です。


そんな雑談の中で、いろいろと話していると、ふと面白いことに気づきました。

話の中で、H先生の知り合いの中に、ペコちゃんなどの
昔のフィギュアで生活費を稼いでいる人がいるそうです。

ペコちゃん

そのフィギュアなどが、数十万円で取引されていて、H先生も驚いたという話を聞きました。

渥美の壺然り、ペコちゃん人形も然り。一体何でそんなものに興味をもつのだろう?
と、私自身、変わったものを収集していますが、今更ながらに疑問に思いました。


ただ、考えているうちに、以前、コレクターとは。というブログで書きいた内容を思い出しました。


人間のコレクターをする時期は、10代の子供の頃。
そして、40代頃の大人の時期に訪れるという話です。



子供の時に興味や影響を受けた物などが、大人になり、購買力が高まった時期に、
そういったものを収集し始めるということなのかもしれません。

私の時代で言えば、ビックリマンシールやレトロゲーム。
少し前の人で言えば、ブリキのおもちゃや切手など。


ビックリマンシール

例えば、
1980年代に、当時10代の子供がビックリマンシールにハマる。

2000年代に、当時の子供が大人になり、余裕ができて、昔の懐かしいものを
収集し始めたり、高値でコレクションを充実させ始める。

2030年代には、ビックリマンシールを知る人もいなくなり、値崩れをし始める。



こういう循環があり、値段の上下につながるのかもしれません。


と言うことは、

10年、20年先の長期計画で、今の10代、20代がハマっている物を、
収集しておき、長期で寝かし、彼らが40代になり、購買力をつけた際に、
売却すると、大きな利益になり、

逆に、今収集しているものでも、コレクターが歳を取りすぎて、
その後に続くものがいなければ、値段が崩れていく可能性が高くなる。



一方で、どんな時代でも、誰もが知っているもの、

歴史上の偉人の物。
世界的に有名な画家。
宗教的な物。


などは、時代の移り変わりに関わらず、コレクターを維持することができ、値崩れしにくい。


また、今の骨董業界を盛り上げていくためには、10歳ぐらいの子供に
骨董品に興味を持ってもらう仕組みを作っていかなければ、将来性はないのかもしれません。


小学校での骨董クラブとか。
小学生骨董全国目利き大会とか。(笑)



と、H先生との雑談の中で気づきました。


やはり、知識を蓄えていくことも大事ですし、人と話すことも大事です。


そうしていくことで、ふと、アイデアが浮かんできます。

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コレクションの整理、展示の仕方。 - 2016.10.09 Sun

鬼子母神像を購入したのを期に、先週辺りから、
家にある要らないもの、手放しても良いコレクションを整理しています。


以前、私のコレクションの方向性が定まっていない時に購入したものや
祖母が昔集めていたコレクションなどです。

お金への換金と言うのも目的ですが、一番の目的はスペースの確保です。

コレクションがあまりごちゃごちゃあるよりも、厳選しておきたいなと思ったからです。


さて、整理するのに使ったのは、近くのリサイクルショップ屋とヤフオクです。


そんなに質の良いものではなかったので、古美術商で買い取ってもらえるものではありません。

祖母が収集していた記念コイン(銀貨)は、グラム当たり40円で引き取ってもらいました。

(聞くと、コインとしての需要はなく、溶かして使うのだそうです。。
せっかくデザインがあるので、もったいないなと思いましたが、仕方がありません。)

金だったら、1グラム4000円も値段がついたのですが。


次に、昔、買ってみた螺鈿細工の漆塗りお盆。

買ってみたのは良いのですが、想像以上に大きめのもので、
飾るに飾れずに持て余していたものです。

部屋の片隅にほったらかしているぐらいなら、誰かに使ってもらいたいと思い、
ヤフオクで格安で売却しました。


写真の撮り方が下手だったので、高値は付きませんでしたが。。(笑)


ネットで売る際は、この写真が最重要。

もし、もっと良い物を売る際は、プロのカメラマンにお金を払ってでも、
いい写真を撮ってもらうようにしてもらったほうが良いと思います。



以前、古美術商の人が、商品以上に、照明の当て方、
箱などの付属品に非常に気をつけていると話してました。


これに気をつけるだけで、値段が大きく変わるとか。


家にコレクションを飾る際も、照明には気をつけたほうがいいとアドバイスされました。



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